遊戯王歴史探究 歴代の最強デッキを考える

遊戯王OCGの歴代の環境を実際にプレイし、その時点での最強デッキを考えていきます

闇界決闘記環境 羽根箒よりも強い鎖付きブーメラン

遊戯王デュエルモンスターズⅡ 闇界決闘記発売

 1999年7月8日、ゲームソフトである遊戯王デュエルモンスターズ 闇界決闘記が発売されました。このゲームソフトにはOCGカードが同梱されており、種類は少ないものの環境レベルのカードが含まれていました。カードリストはこちら

ハーピィの羽根箒

 禁止経験のある、最強クラスの魔法・罠破壊カードです。この時代でも強力なカードなのは間違いありません。

 しかし、この頃はまだ実用性のある罠カードが少ないため、複数の罠カードがセットされる状況というのは稀でした。そのため、しばらくは実際の性能ほどの評価を得られない時間が続きます。

鎖付きブーメラン

 こちらが今回の追加の目玉カードです。

 2つある効果はどちらも強力です。特に

攻撃力500アップの方は優秀で、環境が守備2000の壁が基準となっているため、ホーリー・ドールに装備すればこれを戦闘破壊していくことが可能になります。

 攻撃モンスターを守備表示にする効果も、相手のホーリー・ドールに使えば返しで戦闘破壊を狙うことができます。特に、ホーリー・ドール+鎖付きブーメランで壁モンスターを倒しにきたところにお返しで発動し、そのまま壁モンスターにブーメランを装備する動きは強烈です(メイン2で地割れ等されるリスクはあります。)。

死のデッキ破壊ウイルス

 禁止経験のあるカード2枚目です。将来的には大活躍するのですが、この時代には羽根帚以上に使い道が無く、採用されることはありませんでした。

 理由としては、コストにして強いモンスターが存在しないこと、発動できたとしても破壊対象となるモンスターが少ないことがあげられます。

硫酸の溜まった落とし穴

 一見すると壁モンスターの対処にもってこいのカードです。しかし、このカードでリバースモンスターを対象にしてしまった場合、そのリバース効果が発動する裁定であったのが問題でした。裏守備のモンスターは壁かリバースか見分けがつかないため、『守備』封じも一度攻撃してから使うのがセオリーです。ところが、このカードは表側守備表示になってしまうと対象に選択できなくなるため、結局裏目を抱えて発動するしかなく、採用には値しないと判断しました。

 

闇界決闘記環境 最強デッキ解説

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 攻撃力800の壁モンスターが抜け、デッキが引き締まりました。

 鎖付きブーメランの採用により、ホーリー・ドールの取り回しにはより慎重さが求められる構築となっています。

 

プレイング解説

ハーピィの羽根帚ケア

 羽根帚の登場により、罠カードを2枚以上伏せてターンを返すことにリスクが生じるようになりました。

 この環境では1ターンに2アクション起こす手段は死者蘇生しかなく、これはどのみち落とし穴で止まりませんので、1伏せが基本です。

 

環境の感想

 鎖付きブーメランの登場でゲームはより流動的になり、面白さは上がったと思います。ただし、強欲な壺がどうしようもない点は変わりません。