遊戯王歴史探究 歴代の最強デッキを考える

遊戯王OCGの歴代の環境を実際にプレイし、その時点での最強デッキを考えていきます

Booster6環境 デビル・フランケン

Booster6 融合強化

 1999年12月1日にBooster6が発売されました。融合召喚に関するカードが多く採用されているのが特徴です。カードリストはこちら

 これまでにも融合モンスターは多数登場していますが、実用性は皆無といってもいい状態でした。

 まず、融合召喚をするためには融合と素材モンスター2体の、合計3枚のカードが必要で、そもそもこれを手札・フィールドに揃えることが大変です。そして、揃ったとしても3枚を使って1枚のモンスターを出すために、融合召喚した時点で-2のディスアドバンテージを抱えることになります。さらに、出てくる融合モンスターはそのディスアドバンテージを解消できるのかというとそんなことはなく、この時点では効果を持つ融合モンスターはいないため、ただ打点が高いだけです。

 以上のような複数の問題点から、融合デッキは強い弱い以前に戦えないといった状態でした。

 Booster6では融合をサーチするカードや、素材の代わりとなるモンスターが収録されており、融合召喚をすること自体は大幅にハードルが下がりました。

 一方、融合召喚自体の消費の激しさ、融合モンスターの弱さは改善しておらず、ゲームにならないところからファンデッキ程度には成長した、というレベルに落ち着いています。

デビル・フランケン 突然の3200打点

 そうした実用性に乏しいカードの中、唯一即戦力となり得るのがデビル・フランケンです。

 この時点ではブラック・デーモンズ・ドラゴンが最も攻撃力の高い融合モンスターとなっており、フランケンは実質即席の3200打点を生み出すモンスターといえます。

 強みはなんといっても打点生成のスピードで、フランケンとブラックデーモンズで3900と4000には100足りないものの、あと一押しできれば神の宣告発動後のライフを削り切ることができます。

 一方、デメリットはライフコストの多さであり、神の宣告を発動した後では効果を使うことができなくなります。この環境では神の宣告は非常に重要かつ、温存が難しいため、フランケンを優先することは困難です。

 そのため、デビル・フランケンはヂェミナイ・エルフと同様、グッドスタッフがクリッター、ウィッチのサーチ先として1枚採用しておくタイプのカードとなっています。

隠れた優良カード ドッペルゲンガー

 単体で2枚の魔法・罠を破壊できるなかなかに強いカードです。将来的はサイドカードとして声がかかりますが、羽根帚無制限のこの時代にはストレージを温めることしかできませんでした。

 

環境はほぼ変化無し

 派手な効果をしたデビル・フランケンですが、グッドスタッフがビートダウンよりもハンデスに重きを置いているために、見た目ほど活躍することはできませんでした。

 環境はほとんど変わらず、グッドスタッフとエクゾディアが壮絶な戦いを繰り広げています。次のカード追加で環境はどうなるのでしょうか...